言語処理学会ニュースレター

Vol. 28 No. 3 (2021年11月18日発行)

目次

言語処理学会第28回年次大会(NLP2022)について

□ 言語処理学会第28回年次大会(NLP2022)について

大会担当理事・大会委員長 堂坂 浩二(秋田県立大学)


次回の年次大会 (NLP2022) は2022年3月14日(月)〜3月18日(金)に開催します.昨年度に引き続きワークショップを開催し,5日間のプログラムとします.


NLP2022では,これまで,オンラインによる開催形態を中心に企画を進め,新型コロナウイルスの感染状況の推移を見ながら,現地会場に一部の参加者を招くことを検討してきました.幸い,9月末の緊急事態宣言解除以降は新規感染者数の減少傾向が続いており,大規模イベントの参加入数制限も緩和されてきました.こうした状況から,NLP2022についても,十分な感染防止対策を講じるために現地参加人数に上限を設定することで,オンライン参加と現地参加を組み合わせたハイブリッド形態による開催が可能であると判断しました.


現時点で200名程度の一般参加者を現地会場にお招きする想定で準備を進めています.今後,感染状況が悪化した場合は,オンラインのみでの開催に切り替えます.開催形態によらず,会期中のすべてのプログラムにオンラインで参加し,発表・聴講・議論することが可能です.ポスター発表セッション,ワークショップ,スポンサー展示ブース,スポンサーイブニング,懇親会は,開催形態によらず,オンラインのみによる開催とします.


NLP2022では,オンラインという開催形態を積極的な交流の場として捉え,オンラインであっても活発な発表と議論,参加者・スポンサー団体の交流を促進することを理念として大会を準備してきました.このことは,ハイブリッドの場合も同様です.オンライン参加者と現地参加者の双方が,大会での発表・質疑に加えて,他の様々なイベントで交流を促進できるよう準備しています.限られた人数ではありますが,現地会場で一般参加者が活動することにより,大会全体がいっそう活性化することを期待しています.


大会での発表と交流を促進する仕掛けとして,まず,前回NLP2021ではオンライン懇親会で活用したGather.Town の利用を拡大し,今回は,オンラインで行うポスター・スポンサー展示ブース・懇親会のインフラとしてGather.Townを使います.参加者・スポンサー団体の間のコミュニケーションの円滑化に役立てばと思います.


ポスター発表の活性化も,今回の大会で狙いたいことの一つです.ポスター発表は,発表者にとっては多くの方から意見をもらいやすい,参加者は気軽に質問しやすいといったメリットがあり,特に若手にとっては貴重な機会と考えます.NLP2022では,ポスター発表セッションへの参加を促進するために,各発表30秒のライトニングトーク(録画)の放映を行います.また,ポスター発表は口頭発表とは独立に実施します.ぜひ多くの方にポスター発表セッションにご参加いただき,盛り上げていただきたいと思います.


かつての学会参加の日々では,日常から離れて大会に参加し,半ば強制的に研究に浸ったり,一人考えたりする時間があったと思います.その時間が,新しい発想や仕事の生産性にも貢献していたのではないでしょうか.オンライン・現地によらず,参加者の皆さんが,一体感を感じ,大会に没入するための鍵は「現地」にあると考えています.「現地」である浜松を感じてもらい,味わってもらう様々な企画を練っているところです.楽しみにしていただきたいと思います.


今回NLP2022では,新型コロナウイルス感染症対策のため,現地で活動する参加者の数を限らざるを得ません.また,感染状況によっては,オンラインのみでの開催に切り替える可能性もあります.今後の開催の詳細につきましては,webサイトやTwitterからの続報をお待ちください.このようにまだ感染症の影響が残る中ではありますが,大会全体を活性化するよう準備を進めて参りますので,ぜひとも多くのご発表,ご参加をいただけますよう,宜しくお願い申し上げます.


第28回年次大会webサイト

https://www.anlp.jp/nlp2022/

Twitter (@nlp2022)

https://twitter.com/nlp2022


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