お知らせ

言語処理学会第19回年次大会(NLP2013) の招待講演(録画)をUstreamで配信しております。ぜひご覧下さい。
講演日時
2013年3月13日(水)10:30-11:30
題目
「脳は計算機科学者に解明されるのを待っている - 機械学習器としての脳-」
講演者
一杉 裕志 氏(産業技術総合研究所)
http://www.ustream.tv/channel/nlp2013-invited

今後のスケジュールは以下の通りです.

チュートリアルテーマ募集締切 2012年10月12日 (金)
テーマセッションの応募締切 2012年11月9日 (金)
テーマセッションの採用テーマ発表 2012年11月16日 (金)
大会発表申込受付開始 2012年12月4日
大会発表申込・論文原稿締切 2013年1月15日23:59
大会プログラムWeb公開 2013年1月28日 (月)
事前参加申込締切 2013年2月4日 (月) 正午
予稿集Web公開 2013年3月4日 (月)

開催案内

日時

2013年3月12日(火)〜3月15日(金)

3月12日(火) チュートリアル
13日(水) 本会議 第1日
14日(木) 本会議 第2日
15日(金) 本会議 第3日

プログラム編成の都合によっては3月12日より本会議(テーマセッション)を開催する可能性があります.

会場

プラチナスポンサー

ゴールドスポンサー

シルバースポンサー

大会発表募集

例年通り,自然言語に関する理論から応用まで幅広い研究発表を募集します. とくに,言語学,教育学,心理学,認知科学など,日頃「言語処理」とは縁が薄いと感じておられる人文系の研究者の方々からの積極的な発表を期待しています.

最近の年次大会では口頭発表の並列度が上がり,各専門分野への分化が顕著になるとともにプログラムが過密になる傾向にあります. 「幅広い研究分野の研究者の相互交流の場を設ける」という言語処理学会の設立主旨を鑑み,今回はプログラムに余裕をもたせるための方策としてポスター発表をより活用することを予定しています. 従来通り,研究発表の形態は口頭発表 (質疑応答も含めて20分間程度を予定) とポスター発表のいずれかですが,現行の口頭発表とポスター発表の比率2:1を1:1程度にすることを考えています. そのため,口頭発表で申し込まれてもプログラムの編成上ポスター発表で発表いただくこともあることをご了承ください. なお,口頭発表,ポスター発表の振り分けは論文の質とは関係なくおこない,大会の優秀賞・若手奨励賞選考にあたっても区別をしません. 予稿集に掲載する論文のページ数制限も同じです. 両者は単に発表の形態が違うだけだとご理解ください. 口頭発表では一度に多くの方に自分の研究をアピールできますが,限られた時間では深い議論は難しいかもしれません. ポスター発表では一度に話をできる人数は限られますが,深くつっこんだ議論ができますし,実際の生データやデモを見せることができます. 御自身の研究内容に適していると考えられる形態を選択してください.

今大会でも言語処理関連分野内にある人文系・理工系,アカデミア・ビジネスなどのコミュニティーを超えた議論を奨励するために,分野横断的テーマセッションを口頭発表の中に設けます. テーマセッションでは,セッションの最後に総合討論の時間を取り,参加者の間でより活発な討論ができるような場を持ちたいと考えています. さらに,チュートリアル,招待講演といった企画もあります.

チュートリアル

次の方々をお招きし,チュートリアルを頂戴する予定です.

飯田 龍 氏(東京工業大学)

題目
「テキストアノテーション:現状と今後の方向性」
概要
近年の自然言語処理では,出力したい情報(タグ)をテキストに付与(アノテーション)することでタグ付きコーパスを作成し,そのコーパスをもとに自動的にタグを付与するモデルを構築するという方法論が広く利用されている.
この方法論は形態素解析のような自然言語処理の基礎技術から評判情報抽出などの応用処理にいたるまで,さまざまな問題設定において採用されている.本チュートリアルでは,さまざまなアノテーションの問題設定のうち,発表者がこれまでに関係した照応解析や談話構造解析などの談話解析におけるアノテーションを例題に,人手でアノテーションを行う際の問題設計の方針や,実際にアノテーションを行っていく過程で起こった問題について紹介する.さらにこれまでのアノテーションの経験を通じて見えてきた今後の方向性についても議論する.

梅谷 俊治 氏(大阪大学)

梅谷俊治氏
題目
「組合せ最適化入門:線形計画から整数計画まで」
概要
線形計画問題において変数が整数値を取るという制約を持つ整数計画問題は,産業や学術の幅広い分野における現実問題を定式化できる汎用的な最適化問題の1つであり,近年では分枝限定法に様々なアイデアを盛り込んだ高性能な整数計画ソルバーがいくつか公開されている.しかし,整数計画問題では与えられた現実問題を線形式のみを用いて記述する必要があるため,最適化の専門家でない利用者にとって現実問題を整数計画問題に定式化することは決して容易な作業ではない.そこで,本講演では,最適化の専門家ではない利用者が現実問題を整数計画問題に定式化できるようになることを目指して,線形計画法と整数計画法の基本から始めて,定式化のテクニック,整数計画ソルバーの利用法までを解説する.

岡崎 直観 氏(東北大学),吉永 直樹 氏(東京大学), 工藤 拓 氏(グーグル株式会社)

岡崎直観氏吉永直樹氏工藤拓氏
題目
「言語処理研究におけるソフトウェアの開発と公開」
概要
近年,言語処理分野では ACL/EMNLP/COLING など主要会議を中心に,実験に用いたプログラムやデータの公開を学会として評価・促進する動きが生まれています.本チュートリアルでは,このような流れをさらに促進すべく,言語処理研究に必要となる開発スキルとその養成方法,また研究成果(実験コード)を公開する意義やノウハウを,講演者が実際に研究室で行なっている取り組みや,開発したソフトウェアなどを例にとって説明します.さらに,実装上の工夫,モデルの選択,テスト,評価,開発プロセス等の観点から,自然言語処理の実アプリケーションの開発を概観します.

齋藤 洋典 氏(名古屋大学)

齋藤洋典氏
題目
「言語処理の後先(あとさき):意味はどこから来てどこへ行くのか.」
概要
認知心理学や心理言語学の分野では,発話の聞き取りや産出において,発話意図に沿った適切な語が迅速かつ正確に選択される処理過程が語彙接近(lexical access)の名の下に研究されている.
多くの語彙接近モデルは,3種類の制約の下に提案されている.第1に,アルファベット表記文字,特に綴り字と発音に例外を多く含む英語を中心に提起されている.第2に,話し手(書き手)か聴き手(読み手)の個人内の脳に閉じて構築されている.第3に,人の言語処理活動が言語処理に閉じて遂行されることを仮定している.
ところが,現実には周知のように,人の言語処理活動は,複数の異なる言語と表記によって行われ,話し手と聞き手の両者の意味処理活動は社会的文脈の中で展開され,そして,そうした言語行動は,単独ではなく,身体運動などとともに生起することが多い.
人の言語処理活動の後先に生起する諸活動を含めて,言語処理活動を支える意味がどこから来てどこへ行くのかを,近赤外分光法(NIRS)を用いた研究を手がかりとして再考する.

招待講演

次のお二方をお招きし,ご講演いただく予定です.

2013年3月13日(水) 10:30-11:30 一杉 裕志 氏(産業技術総合研究所)

一杉裕志氏
題目
「脳は計算機科学者に解明されるのを待っている - 機械学習器としての脳 -」
略歴
1990年東京工業大学大学院情報科学専攻修士課程修了.1993年東京大学大学院情報科学専攻博士課程修了.博士(理学).同年電子技術総合研究所(2001年より産業技術総合研究所)入所.プログラミング言語,ソフトウエア工学の研究に従事.2005年より計算論的神経科学の研究に従事.

2013年3月14日(木) 15:00-16:00 金水 敏 氏(大阪大学)

金水敏氏
題目
「役割語研究の現在」
略歴
1956年,大阪に生まれる.大阪大学大学院文学研究科教授.博士(文学).東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了.大阪女子大学文芸学部講師,神戸大学文学部助教授等を経て現職にいたる.専門は,日本語史(特に文法史),役割語の研究.2006年に『日本語存在表現の歴史』で新村出賞受賞.主な著作として『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店,2003年),『役割語研究の展開』(くろしお出版,2011年,編著),『シリーズ日本語史 文法』(岩波書店,2011年,共著)等.

テーマセッション

テーマセッション1: コーパスアノテーションの可能性と共有化

従来,言語研究や工学利用を目的として,形態論レベルから意味論・語用論レベルまで様々なアノテーションが新聞記事やウェブテキスト等を主な対象として提案され実施されてきた.2011年12月に『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)が一般公開されたことによって,新聞記事やウェブテキストに限られない多様なジャンルのテキストが単一のコーパスとして共有化された.これに対してジャンル横断的に種々のアノテーションを適用することにより,異なるレベルのアノテーションを重ね合わせて利用する可能性が生まれた.本テーマセッションではBCCWJのコア(約130万語)の全体ないし一部を対象としてこれまでに実施されたアノテーションの試みの紹介,新しいアノテーション仕様の提案,構築事例,支援環境,共有化,言語処理・言語研究での新しい応用に関する研究発表を公募する.

ライトニングトーク募集のお知らせ 本テーマセッションでは『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に対するさまざまなアノテーションについての情報を集積するべく,総合討議の時間にライトニングトークを企画しております.既発表の研究でも,現在進行中の研究でも構いません.1件あたり持ち時間5分のライトニングトーク希望の方は,本テーマセッション企画担当(浅原(国語研) masayu-a/at/ninjal.ac.jp )まで 2月末を目途に発表予定タイトルをご連絡ください.

提案者
前川喜久雄(国立国語研究所言語資源研究系)
淺原正幸(国立国語研究所コーパス開発センター)

テーマセッション2: 防災・減災・災害時における言語情報処理

2012年年次大会のテーマセッション,東日本大震災ビッグデータワークショップ,「自然言語処理」特集号「災害情報と言語処理」など,災害情報における言語処理に関する研究の重要性が増しています.このような災害情報における言語処理に関する研究は,一過性のものではなく,常に研究をして準備をしておく必要性があります.そのため,本テーマセッションは,昨年度に引き続き,災害時における言語情報処理技術の役割を見つめ,インターネットなどで溢れる言語情報を,いかに整理し,必要としている人に提供するかに関する議論・アイディアの共有を目的とします.防災・減災・災害時の言語情報処理に関するあらゆる課題を対象とします.特に,日常的に有効であり,災害時には更に有効な言語処理に関する話題を歓迎します.

また,本テーマセッション内では招待講演として,「東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -」の運営委員会の一人であるグーグル株式会社の賀沢秀人氏より,ワークショップのまとめや今後の展開について,言語処理との関係やデータ提供者からのフィードバックについても言及していただきながら,ご講演をいただきます.

提案者
荒牧英治(東大)
内山 将夫(NICT)
グラム・ニュービッグ(奈良先端大)
藤田 篤(未来大)
村上 浩司(楽天)

テーマセッション3: 医療における自然言語処理の資源とアプリケーションの整備に向けて

医療分野で,自然言語処理技術の発展が期待されている.医療分野は,診療情報から会計情報,画像情報と,取り扱う情報が多彩で量も多く,その中でも,自然言語データの重要性は高い.昨今指摘されている医療従事者の労働環境を改善していく上で,こうした特徴を有する医療用情報システムの高度化は欠かせず,その中核技術として,自然言語処理技術の発展は必須である.本セッションでは,医療において言語処理に何ができるか,何が必要とされているか? を医療従事者も交え議論できるようにしたい.

提案者
荒牧英治(東大)
奥村貴史(国立保健医療科学院)
建石由佳(NII)

年次大会発表

スケジュール

発表申込・原稿提出受付開始 2012年12月4日
発表申込・原稿提出締切 2013年 1月15日 23:59 締め切りました

発表申込,原稿提出,大会発表各要項

発表申込,原稿提出,大会発表の注意点,原稿のスタイルファイルなどは,こちらをご参照ください.

予稿集

本大会では,大会の1週間前(2013年3月4日(月)予定)に予稿集をWeb上で公開する予定です.CD-ROMは作成しませんのであらかじめ予稿集をダウンロードして大会にいらっしゃるようお願いします.ダウンロードサイトの情報については,参加証の発送時に同封いたします.印刷製本版の予稿集は作成いたしませんのでご注意ください.

なお,当日参加申し込みされる方のために,受付に予稿集とチュートリアル資料を入れたUSBメモリを用意しますので,受付で御自身のPC等にコピーしていただきますようお願いします.USBのインタフェースを持つ機器を御用意ください.

大会賞選考手続き

参加登録

事前参加登録

事前参加登録の受け付けは終了しました.(参加御希望の方は,当日,受付までお越し下さい.)

参加費

会員種別,申込時期によって,以下の参加費をいただきます.

事前登録当日受付
一般会員3,000円(不課税)6,000円(不課税)
学生会員1,500円(不課税)3,000円(不課税)
賛助会員3,000円(不課税)---
非会員7,000円(税込)10,000円(税込)
非会員(学生)3,000円(税込)6,000円(税込)
  • チュートリアル参加費は,本会議参加費に含まれます.
  • チュートリアルにのみ参加する場合も,本会議参加費が必要です.
  • 賛助会員価格(割引)は,事前登録のみ設定します.当日受付の場合は,非会員扱いとします.

懇親会(事前登録のみ/当日受付なし)

会場の最大収容人数に達しましたので,受付を終了しました.

参加登録ページでは,懇親会参加を選択できますが,選択しないようにお願い致します.(選択・入金した場合は,大会当日,受付にて返金することになります.)

日時
3月14日(木) 19:00-
会場
ブラッスリー ポール・ボキューズ ラ・メゾン
形式
着席,または,立食(参加者人数により決定します)
参加費
一般会員6,000円(税込)
学生会員4,000円(税込)
賛助会員6,000円(税込)
非会員6,000円(税込)
非会員(学生)4,000円(税込)
注意事項
  • 懇親会は,本会議参加者のみが参加することができます.懇親会にのみ参加することはできません.
  • 懇親会への参加希望は,先着順で受け付けます.会場の最大収容人数を超えた場合は,お断りすることがありますので,あらかじめご容赦願います.
  • 会場の都合上,会期中(当日)の参加申込は受け付けませんので,事前予約をお願いします.

委員一覧

大会実行委員会

委員長佐藤 理史(名大)
委員奥村 学(東工大)
菊井 玄一郎(岡山県立大)
颯々野 学(Yahoo)
関根 聡(NYU,楽天)
徳永 健伸(東工大)

大会プログラム委員会

委員長徳永 健伸(東工大)
副委員長奥村 学(東工大)
委員飯田 龍(東工大)
乾 孝司(筑波大)
岩倉 友哉(富士通研)
荻野 紫穂(日本IBM)
鍜治 伸裕(東大)
川添 愛(NII)
木村 泰知(小樽商科大)
笹野 遼平(東工大)
ジェプカ ラファウ(北大)
徳久 良子(豊田中研)
永田 昌明(NTT)
西川 仁(NTT)
ニュービッグ グラム(奈良先端大)
萩原 正人(楽天)
水野 淳太(東北大)
村脇 有吾(京大)
山田 一郎(NHK)
横野 光(NII)
渡辺 太郎(NICT)
アドバイザ関根 聡(NYU,楽天)

大会実施委員会

委員長佐藤 理史(名大)
委員外山勝彦(名大)
松原茂樹(名大)
駒谷和範(名大)
大野誠寛(名大)
小川泰弘(名大)
加藤芳秀(名大)
中村誠(名大)
佐々木裕(豊田工業大)

年次大会では,下記の内容でスポンサー企業,団体を募集いたします.

スポンサーの種類,料金と特典

  1. ロゴ
    • 年次大会でプログラムなどの配布物を入れるバッグにロゴを提示します.
    • ロゴの大きさはスポンサーの種類によって異なります.
    • 同じ種類のスポンサー内での表示の順番は,基本的に申し込み順によって決めさせていただきます.また,年次大会のWebページにおいても,ご希望のリンク先へのリンクを張ったロゴを表示します.
    • バッグへのロゴの掲載受付は終了しました.2月28日まではスポンサーの受付を続けますが,今後はWebページへのロゴの掲載,受付時のパンフレットなどの配布,希望者には展示を行う特典のみが利用できます.
  2. 広告
    • 年次大会で参加者全員に配るプログラムに広告を掲載します.
    • ページ数はスポンサーの種類によって異なります.
    • 広告の受付は終了しました.
  3. 展示
    • 年次大会開催中に展示を行うことができます.
  4. パンフレット
    • 年次大会の参加者全員に,受付時にご希望のパンフレット,チラシなどを配布します.
  5. 締切
    • スポンサー申込の締切りは2月28日です.
    • 広告の掲載については1月15日までに申込された場合に可能です.
    • バッグへのロゴの掲示は1月31日までに申込された場合に可能です.

応募先・問い合わせ先

言語処理学会第19回年次大会 スポンサー担当
関根聡,小原京子,石川真奈見
nlp2013-sponsor (at) googlegroups.com