言語処理学会ニュースレター

Vol. 27 No. 3 (2020年10月21日発行)

目次

言語処理学会第27回年次大会(NLP2021)について

□ 言語処理学会第27回年次大会(NLP2021)について

大会担当理事・大会委員長 金山 博(日本IBM)


 10月9日発行の開催案内のメールにてお知らせした通り,次回の年次大会(NLP2021)は2021年3月15日〜19日に北九州国際会議場にて開催します.


 

 年次大会の規模が年々拡大するなか,会場を大学のキャンパスから外部の施設に移し,快適な参加とスムーズな運営を図っていきます.また,2021年は平日が連続する5日間に会場が確保できたことから,3年ぶりとなるワークショップの募集を行います.ますます活発となっている自然言語処理の分野の研究発表・研究者の交流の場として盛大なものにしていきましょう.
 ここまでは従前から計画していたものであり,社会情勢により変わるものではありません.


 残念ながら,当初思い描いていたような大勢の人が一堂に会する形式での開催は困難な世の中になってしまいました.そこでNLP2021は,「New normal 対応の年次大会」を方針として掲げ,状況の変化によらずに安心して研究発表や議論,各種交流をする場を提供するとともに,将来に繋がる学会の形を作っていきます.そのために,先日の開催案内にある通り,オンラインでの開催を中心とした上で,現地施設の活用と遠隔からの参加を両立させる「ハイブリッド開催」を模索していきます.


 NLP2020は緊急対応としてオンラインにて実施しました.事前登録を済ませた方のみの参加とせざるを得ず,実施できたプログラムや交流の場も限定的となりご迷惑をおかけしましたが,慣れない中でも多くの方が質の高い発表や議論をしてくださり,研究発表の新たな形を作ることができました.NLP2021では,チュートリアル・招待講演・スポンサー展示・ワークショップなどを含めて一通りのプログラムを実施します.さらに,オンライン懇親会に加えて,空き時間に雑談をする場所なども作って,多くの参加者の皆様にとって,日常を離れた特別な場所にしていただけるよう準備を進めています.


 将来(2022年以降)においても,完全に昔のような姿に戻ることはなく,オンラインで会議に参加する形態は残ると予想されます.新しい世の中を見据えて,リアルでもバーチャルでも人が出会える基盤を作っていくことがハイブリッド開催の試みであり,現地と遠隔をシームレスに繋ぐ仕組みを徐々に整えています.それが実現した場合も,現地への来場は何らかの形で制限せざるを得ませんし,多くの人が密に議論を交わすという形態は本質的に取ることができません.あらゆる交流はオンラインがベースとなります.それでも状況が許す範囲で,この新たな試みを現地で実感し,大会に集中して参加し,改善点を提言していただくことに協力していただける方がいらっしゃれば,今回の大会の活性化に繋がり,将来の糧となることでしょう.


 現地に集うことができる人数やその他の条件については,状況が刻々と変化するために,現時点では確定できません.先日の開催案内にある通り,発表・企画等についてはオンラインに対応できる準備をしながら,webサイトTwitterからの続報をお待ちいただくよう,皆様にお願いいたします.難しい世の中ですが,ぜひとも前向きにそれぞれの活動を推進し,多くのご投稿・ご提案・ご支援・ご参加をいただけることを願っております.



第27回年次大会webサイト https://www.anlp.jp/nlp2021/
Twitter (@nlp2021) https://twitter.com/nlp2021


学会に関する問い合わせ先

中西印刷株式会社内 言語処理学会事務局
 〒602-8048 京都市上京区下立売通小川東入ル
 e-mail: nlp@nacos.com

ニュースレター担当
 大熊智子 (理事・富士ゼロックス)
 e-mail: ohkuma.tomoko@fujixerox.co.jp